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[2003.12.22]
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日なたの瞬速
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▼米アップル、ワイヤレス対応QuickTime 6.5をリリース -- auも採用(CNET Japan)
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20063008,00.htm
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僕に初めて動画をいじくる楽しさを教えてくれたのは,やっぱりクイックタイムだった。だから,もっと。
quote:アップル社は,マルチメディアソフトウェアの新バージョン,クイックタイム6.5をリリースした。3GPPに加え,3GPP2をネイティブサポートした。
海外の人から日本語を知るためにアニメに日本語の字幕を入れて欲しいという話が出て,久しぶりにクイックタイムをいじっている。以前はDVDビデオをmovやmp4に,とあれこれしてたんだけど,マック版DivXがいい完成度になったのでAVIでいいやとなってた。んでも,久しぶりにクイックタイムをいじるとやっぱり楽で楽しい。字幕もなんのツールもないんだけど,クイックタイム・プレイヤー(プロ版)だけで直感的にすぐできる。テキトーに字幕のファイル(例←UTF-16)を手作業で作って,テキストトラックとして読み込み,動画に追加すればいい(pic)。ただ,いまその部分をいじるとテキストトラックは各国のテキストエンコードを指定するようになっていて,ユニコードを優先していない(もちろんユニコードも読み込めるが)。マトロスカ動画など,ユニコード字幕に対応した動画形式も出てきているなか,クイックタイムもユニコード1本にまとめてしまった方がいい。それはともかく,クイックタイム6.5になって,MPEG4も若干画質がよくなったこともあり(DivX,Xvidには全然かなわないけど),多少は使われることが多くなって欲しいものだ。
クイックタイムのいまの中途半端な立場は,なんとも不遇だ,と思う。もったいない。動画などのコンテナとしての汎用性の高さ,ビデオ,オーディオ,字幕,なんでもコピペで済ませられるという編集の自在性など,それを,すでに12年前の誕生時から持ち合わせていたのにはやはり驚く。ただのMPEG4,3GPPの道具で収まるものではない。やっぱりビデオiPodなどの製品が必要だ。どうもアップルの求人ページでは,次世代iPodのためにオーディオとビデオ製品のエンジニアを求めているようで(アップル社のページ),そのために動き出しているようだ。クイックタイムを照らす日差しが,待ち遠しい。
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